ある条件を満たす項目のグループをメインアウトラインに表示するとき、それをデータのパースペクティブと言います。OmniFocus には、入念に設計された内蔵パースペクティブがいくつか組み込まれており、ユーザはこれらのパースペクティブを使うことで OmniFocus を最大限に活用できます。組み込まれているパースペクティブには、「予測」、「インボックス」、「プロジェクト」、「コンテキスト」、「フラグ付き」、「近所」、「レビュー」、「完了」、および「変更」があります。
最初の 7 つのパースペクティブは OmniFocus における操作の基礎をなすもので、ユーザのニーズに合わせて物事を達成するためのパワーと柔軟性を提供します。
最後の 2 つの標準パースペクティブ(「完了」と「変更」)は、シークレットバーで「すべてのパースペクティブ」に切り替えたときにサイドバーまたはホーム画面に現れるビューであり、間違ってどこかに登録してしまった項目やよくわからない理由で消えてしまった項目をデータベース内で検索する際に便利な手段です。
OmniFocus をしばらく使用していると、もっと別な方法でタスクを表示したいと思うことがあるかもしれません。たとえば、特別な検索語句を使ったり、あるグループのプロジェクトをサイドバーに表示したり、単独アクションリスト内のアクションに特別な並べ替え条件を適用したりする場合です。あるいは、デフォルトのパースペクティブでは得られない効果を得るための特別な方法があるかもしれません。
OmniFocus Pro アップグレードがインストールされている場合は、使用しないデフォルトのパースペクティブを非表示にしたり、サイドバーのリストを並べ替えて特定のパースペクティブを目立たせることができます。パースペクティブを並べ替えたり、「お気に入り」に入れたりするには、シークレットバーのタイルエディタボタン をタップするか、パースペクティブタイルをタッチアンドホールドして編集モードにします。「その他のパースペクティブ」セクションに表示されているパースペクティブも、シークレットバーで「すべてのパースペクティブ」を選択すれば使用できます。
参考
「その他のパースペクティブ」セクションにあるパースペクティブをすべて「お気に入り」に移動した場合は、シークレットバーにある「お気に入り」と「すべてのパースペクティブ」を切り替えるためのスイッチが淡色表示になります(2 つのリストに同じになるため)。また、「お気に入り」にしているパースペクティブがない場合もスイッチは消えます。これは、サイドバーやホーム画面を完全に空白にすることはできないからです。
OmniFocus Pro アップグレードでは、サイドバーの外観をカスタマイズできる機能のほか、お持ちの OmniFocus データにより適したカスタムパースペクティブを作成し、今後のプロジェクトに使用することができます。
新しいカスタムパースペクティブを作成するには、シークレットバーにある「新規パースペクティブ」 をタップします。既存のカスタムパースペクティブを編集するには、アウトラインでそのパースペクティブまで移動し、シークレットバー(iPhone)またはツールバー(iPad)にある「表示オプション」 を通じてエディタを開きます。カスタムパースペクティブを削除するには、パースペクティブエディタの下部までスクロールし、「パースペクティブを削除」を選択します。
カスタムパースペクティブを作成または編集する際には、パースペクティブエディタを使用すると、さまざまな方法でパースペクティブの表示設定をカスタマイズできます(パースペクティブをメインアウトラインに表示しているときは「表示オプション」 に同じ設定があります)。
以下、パースペクティブエディタの機能について簡単に説明します。
参考
内蔵パースペクティブの名前(インボックス、プロジェクト、コンテキスト、予測、フラグ付き、レビュー、完了、変更)は編集できません。ただし、「完了」および「変更」パースペクティブのアイコンは別のものに変更できます。
プロジェクト階層—パースペクティブには大きく分けて 2 つのタイプがあります。プロジェクトの構造に依存してデータベースを階層的に表示するものと、他のパラメータでグループ化するために階層を避けるものです。「プレゼンテーション」のグループと並べ替えの機能では、プロジェクトが前者にあてはまり、アクションが後者にあてはまります。
プレゼンテーション—特定の条件に基づいてプロジェクトまたはアクションをグループ化または並べ替えたい場合は、ここでそれらの条件を選択します。
フィルタリング—パースペクティブに表示される内容をフィルタリングするためのオプションで、フラグ付きステータス、処理可能、所要期間、プロジェクトまたはコンテキストのステータス(「プロジェクト階層」での選択によって異なる)に基づいてフィルタリングできます。
テキストを検索—パースペクティブにテキストフィルタを追加するには、ここにそのテキストを入力します。フィルタは項目のタイトルとメモの両方に適用されます。
フォーカス—プロジェクトやフォルダをパースペクティブの一部として保存するには、ここをタップし、検索ダイアログを使ってそのプロジェクトまたはフォルダを検索します。
参考
OmniFocus で使用するフォーカスという用語には、選択した項目に焦点を当てた狭い範囲のビューという特別な意味があります。フォーカスは、他の設定を変えても持続します。OmniFocus for iOS でこの用語の定義があてはまるのは、フォーカスを使ってカスタムパースペクティブを作成および表示する場合だけです。OmniFocus for Mac では、Mac のウインドウ依存インタラクションを利用した別のツールとしてフォーカスを使用できます。
コンテキスト選択/プロジェクトの選択—(パースペクティブがプロジェクト階層を使用しているかどうかに応じて)「コンテキストを追加」または「フォルダまたはプロジェクトを追加」をタップしてパースペクティブに追加したいコンテキストまたはプロジェクトを選択します。追加できる数に制限はありません。
参考
プロジェクト階層を使用しないカスタムパースペクティブ(以前「コンテキストベース」のパースペクティブと呼ばれていたもの)とプロジェクト階層を使用するカスタムパースペクティブ(以前「プロジェクトベース」のパースペクティブと呼ばれていたもの)はどちらも現在のすべてのバージョンの OmniFocus でサポートされており、バージョン間で同期することが可能です。
ただし、古いバージョンの OmniFocus では後者のタイプ(プロジェクト階層ベースのパースペクティブ)がサポートされない可能性がありますのでご注意ください。カスタムパースペクティブの同期が重要な位置を占めている場合は、お使いのすべてのデバイスで最新バージョンの OmniFocus にアップグレードすることをお勧めします。