リソースビューで作業する

リソースはプロジェクトの活力のもとであり、リソースをなくして目標を達成することはできません。人員、設備、および原料の効果的な管理はプロジェクトを成功に導くための鍵であり、OmniPlan にはそのためのツールが揃っています。

OmniPlan でのリソース管理は主にリソースビュー(ツールバーのビュー切り替え領域にある 2 つ目のボタン)で行われます。この章では、このビューの機能と特徴について説明します。リソースの管理には、タスクインスペクタとリソースインスペクタも使用します。

リソースを作成/削除する

プロジェクトを構築する際に重要となるのは、共同作業するチームを編成するリソース、および目的を達成するために使用する設備や資材を正しく設定することです。リソースアウトラインを使うと、これらの設定をすばやく効率的に行うことができます。

リソースビューで新しい項目を作成するには、いくつかの方法があります。

リソースまたはリソースグループを削除するには、いくつかの方法があります。

タスクにリソースを割り当てる

ほとんどのタスクでは、完了するために何らかのリソースを必要とします。たとえば、ソフトウェア開発ではプログラマー、穴掘りでは重機器、そして建築では木材が必要となります。どのリソースがどのタスクに割り当てられているのかを追跡することで、タスクが完了するまでの時間や、リソースにいつ空き時間ができるかなどを判断しやすくなります。

タスクにリソースを割り当てるには、いくつかの方法があります。

タスクインスペクタの「割り当て」セクションでリソースを割り当てる
リソースタイムラインのリソースレーン間でタスクをドラッグ

リソースをグループ化する

タスクの場合と同様に、リソースもグループ化できます。また、タスクのグループにリソースを割り当てることも可能です。

グループを割り当てる

タスクのグループに 1 つのリソースを割り当てると、そのリソースはグループ内のすべてのタスクに割り当てられます。グループ自体にリソースを割り当てることはできません。

1 つのタスクにリソースのグループを割り当てると、OmniPlan は暫定的にすべてのリソースがそのタスクに割り当てられたと見なします。その後、リソースを平準化した時点で、グループ内の 1 メンバーがそのタスクに対して作業するように選択されます。そのメンバーが利用不可になった場合は、再び平準化が行われ、別のメンバーが割り当てられます。

リソースグループの特性

リソースグループは、複数のリソースをひとつにまとめるための単なる一手段です。したがって、効率やコストのような個々のリソースが持っているような特性はありません。

名前 — もちろん、リソースグループには独自の名前があります。

メール — グループ内のメンバー全員に送信するメーリングリストや何らかのアドレスがある場合に備え、グループにメールアドレスを割り当てることができます。

タイプ — リソースグループには任意のタイプ(スタッフ、設備、資材)のリソースを含めることができますが、グループ自体のタイプは常にグループです。

コスト/使用、コスト/時間、効率 — これらはグループのすべてのメンバーの平均値として表示されます。新しい値を入力すると、その値はグループのメンバーすべてに適用されます。

タイムラインで割り当てを追跡する

利用可能なリソースの観点からプロジェクトを管理したい場合は、リソースビューのタイムラインを使うと、アセットを視覚化および制御しやすくなります。

リソースタイムラインのリソースの概要
  1. 棒グラフのボタンをクリックすると、各リソースのタイムラインの下にあるリソース割り当てグラフの表示と非表示を切り替えることができます。

  2. このチャートには、アウトラインで選択した各リソースに対するタスクのタイムラインが表示されます。リソースを選択しなかった場合、このチャートにはすべてのリソースのタイムラインが表示されます。稼働時間がカスタマイズされたために、通常の稼働時間にリソースが利用不可になっている場合は、その利用不可の時間帯にスタイルビューで設定されている非稼働時間の背景色(デフォルトではグレイ)が表示されます。

  3. リソースのタイムラインの下にある未割り当てのタイムラインには、どのリソースにも割り当てられていないタスクが表示されます。タイムライン間でタスクをドラッグすると、その割り当てを変更できます。

  4. 負荷グラフの青いバーは、リソースの使用可能なユニット数が 100% の割合で使用されている時間を表します。

  5. 負荷グラフのピンクのバーは、リソースの使用可能なユニット数が 100% を超える割合で使用されている時間を表します。プロジェクトを平準化すれば、この問題を解消できます。

  6. タイムラインは、ガントチャートと同じ要領で拡大または縮小できます。このメニューから倍率を選択するか、ヘッダ領域をドラッグします。

リソースビューの表示オプション

タスクビューと同様に、リソースアウトラインは、リソースに関するさまざまな情報の列を表示するようにカスタマイズできます。列の表示と非表示を切り替えるには、表示オプション(Command-J)で列を選択するか、列ヘッダを副クリックし、表示されるコンテクストメニューで列の表示を切り替えます。

リソースビューの表示オプション

また、タスクビューと同様に、リソースビューの表示オプションには、リソースタイムライン内のタスクやグループの横に(または上に重ねて)表示するメタデータフィールドがあります。追加した各フィールドにはそれぞれドロップダウンメニューがあり、使用可能な任意のカスタム列の値を指定できます。

以下、リソースビューのいくつかのカスタム列について説明します。

添付ファイル
選択した行の添付ファイル(クリップ)アイコンをクリックすると、その項目の添付ファイルのメニューが表示されるか、まだファイルがリンクされていない場合はファイルをリンクできます。ファイルへのリンクがある行には、その行を選択しているかどうかにかかわらず、クリップのアイコンが表示されます。
メモ
選択した行のメモアイコンをクリックして、その項目のメモの表示と非表示を切り替えることができます。まだメモがない場合は、メモを作成できます。メモのある行には、その行を選択しているかどうかにかかわらず、メモアイコンが表示されます。
固有 ID
固有 ID は、たとえリソースの名前やアウトラインでの位置が変わった場合でもそのリソースを明確に識別できるようにするための、各リソースに割り当てられた番号です。固有 ID が変わることはなく、新たに作成した各タスクや各リソースには新しい固有 ID 番号が付けられます。これらの番号は、OmniPlan と他のアプリケーション間でプロジェクトを読み込んだり書き出したりする場合など、項目を照合するのに便利です。
カスタム週間稼働時間
リソースにデフォルトとは異なる週間稼働時間がある場合は、この列にアイコンが表示されます。リソースのデフォルトの週間稼働時間は、その親(グループのメンバーの場合)またはプロジェクト(グループのメンバーでない場合)によって定義されます。このアイコンをクリックすると、リソースの週間稼働時間を確認できます。そこから、週ビューの右上にある X ボタンをクリックすれば、いつでも週間稼働時間をデフォルトに戻すことができます。
スケジュール例外
リソースに週間稼働時間とは異なる稼働スケジュールがある場合は、この列にアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、リソースの稼働スケジュールを確認できます。そこから、オレンジ色でハイライトされた日付を見ることで、どこに例外があるかを確認できます。任意の週ビューの右上にある X ボタンをクリックすれば、その週のリソースの例外を消去できます。